CO₂削減対策メニュー
事業所(業務部門・産業部門)における主なCO₂対策の詳細をご覧いただけます。
大分類空調システム
中分類 | 5類型 | メニュー |
新対策 |
説明文 | 対策例 |
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発生 | 運用改善 | 11111 | 空調熱源機の不要時停止 | 空調停止が可能な時間帯、不要な部屋等の空調熱源機を停止することにより、空調の運転時間を短縮し、無駄な空調エネルギーやCO₂の削減を図る。 | |
発生 | 運用改善 | 11112 | 空調熱源機の燃焼空気比低減 | ビル等の冷暖房用熱源機として使用されるガス吸収式冷温水機等に関し、燃焼用空気を必要以上に供給すると、排ガス量が増えエネルギー損失が増大する。空気比を適正値に下げることで、省エネやCO₂削減を図る。 | 111121 吸収式冷温水機の燃焼空気比低減PDF730KB |
発生 | 運用改善 | 11113 | 冷却水設定温度・流量の適正化 | 冷却水入口温度を下げると、チラーの効率が向上する。冷却水設定温度を、冷房負荷に合わせてきめ細かく調整し、冷凍機熱源設備の機器効率を向上させる。あるいは、冷却水量を冷房負荷に合わせて減量し、ポンプ動力を削減する。これにより、省エネやCO₂削減を図る。 | 111131 冷却水設定温度の適正化PDF745KB 111132 冷却水流量の適正化PDF709KB |
発生 | 運用改善 | 11114 | 冷水・温水出口温度の調整 | ヒートポンプチラーは、冷水出口温度の上昇・温水出口温度の低下により性能が向上する。冷房負荷が減る中間期・冬期に負荷に合わせて冷水出口温度を上げたり、暖房負荷が減る中間期に需要に合わせて温水出口温度を下げることで、圧縮機の消費電力量を削減することができる。 | 111141 空冷ヒートポンプチラー冷水出口温度の緩和PDF1,179KB 111142 空冷ヒートポンプチラー温水出口温度の緩和PDF962KB |
発生 | 運用改善 | 11115 | 蓄熱システム運転スケジュールの調整 | 夜間電力を活用して冷水、氷、温水の形で蓄えた熱エネルギーを日中の空調に利用することで、昼間の空調電力をできるだけ低減するように運転スケジュールを調整する。 | |
発生 | 部分更新・機能付加 | 11121 | 空調室外機の放熱環境改善 | 室外機の熱交換器フィンへの散水や、周囲のスペースが十分に無い室外機の設置方法見直しによるショートサーキットの解消など、放熱環境を改善することで、空調室外機の冷却能力を高め、消費電力量の削減を図る。 | 111211 空調室外機の放熱環境改善PDF383KB |
発生 | 部分更新・機能付加 | 11122 | フリークーリング制御機能の追加 | 外気温度の低い中間期や冬期などで一時的な冷房需要期に、冷凍機を運転せず外気を利用して冷水を製造することにより、熱源エネルギーの消費量やCO₂の削減を図る。 | |
発生 | 部分更新・機能付加 | 11123 | 熱交換器温度制御の導入 | 熱交換器出入口温度差が一定となるようにインバータ等で熱媒の流量を制御して、搬送動力を削減する。 | |
発生 | 部分更新・機能付加 | 11124 | 冷却塔ファンのインバータ制御機能の追加 | 冷却塔の能力に余剰が生じる中間期・冬期において冷却塔ファンのインバーター制御を行い、ファンの消費電力量およびCO₂の削減を図る。 | 111241 冷却塔ファンのインバータ制御機能の追加PDF438KB |
発生 | 部分更新・機能付加 | 11125 | 冷水蓄熱槽の放熱ロス改善 | 夜間電力等を使用する冷水蓄熱槽に関し、その断熱を強化して蓄熱ロスを低減する。これにより、昼間の空調電力使用量を更に削減する。 | |
発生 | 設備導入 | 11131 | 高効率ターボ冷凍機の導入 | 定格運転時の成績係数(COP)が6程度以上である超省エネ型冷凍機を導入する。高効率インペラ、高効率伝熱管、高効率フロート弁、低損失・長寿命軸受、低損失増速ギア等の採用により、従来機種より20%以上の効率向上が可能である。 | 111311 高効率ターボ冷凍機の導入PDF460KB |
発生 | 設備導入 | 11132 | 熱回収ヒートポンプの導入 | 冬期や夏期に冷房需要と暖房需要が同時に発生するビル等に、高効率の熱回収ヒートポンプを導入して排熱を有効活用し、空調エネルギーの削減を図る。 | 111321 熱回収ヒートポンプの導入PDF361KB |
発生 | 設備導入 | 11133 | デシカント空調システムの導入 | デシカント空調システムは、空気中の湿分を乾燥剤により直接除去することで、従来方式の過冷却再生分のエネルギーが不要となる。乾燥剤の再生に排熱等を利用すると、更に省エネとなる。このシステムの導入により、空調の省エネ化を図る。 | |
発生 | 設備導入 | 11134 | 高効率ヒートポンプチラーの導入 | 冷温水発生機は空冷ヒートポンプチラーに比べて、エネルギー効率が低く、CO₂排出量が多い。また、水冷方式のためメンテナンス等の費用もかさむ。老朽化したガス焚き冷温水発生機を高効率空冷ヒートポンプチラーへ更新し、省エネとCO₂削減を図る。 | |
発生 | 設備導入 | 11135 | 高効率パッケージエアコンの導入 | 更新時期を迎え、効率が低下したパッケージ型空調機を高効率型に更新することで、空調エネルギーの削減を図る。 | 111351 高効率パッケージエアコンの導入PDF757KB |
発生 | 設備導入 | 11136 | その他の高効率熱源機の導入(セントラル空調方式) | 以下のような高効率熱源機を導入し、省エネを図る。 1)定格運転時のCOPが1.1程度以上の吸収式冷温水機または定格COPが1.2程度以上の吸収式冷凍機 2)ヒートポンプ用の圧縮機をガスエンジンで駆動する熱源機のうち、冷房定格運転時のCOPが1.1程度以上の機器 |
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発生 | 燃料転換 | 11141 | 再生可能エネルギー利用空調設備(地中熱、太陽熱等)の導入 | 地中熱を熱源とするヒートポンプや、太陽熱を熱源とする機器を用いて生産した温熱・冷熱を冷暖房に利用することにより、空調エネルギーやCO₂排出量の削減を図る。 | 111411 地中熱利用空調システムの導入PDF579KB 111412 太陽熱利用空調システムの導入PDF773KB |
発生 | 燃料転換 | 11142 | 高効率ヒートポンプチラーの導入(燃料転換) | 冷温水発生機は空冷ヒートポンプチラーに比べて、エネルギー効率が低く、CO₂排出量が多い。また、水冷方式のためメンテナンス等の費用もかさむ。老朽化したガス焚き冷温水発生機を高効率空冷ヒートポンプチラーへ更新し、省エネとCO₂削減を図る。 | 111421 高効率ヒートポンプチラーの導入(吸収式冷温水機からの更新)PDF184KB |
発生 | 燃料転換 | 11143 | 高効率パッケージエアコンの導入(燃料転換) | 冷温水発生機は空冷パッケージエアコンに比べて、エネルギー効率が低く、CO₂排出量が多い。また、水冷方式のためメンテナンス等の費用もかさむ。老朽化したガス焚き冷温水発生機等を高効率空冷パッケージエアコンに更新し、省エネとCO₂削減を図る。 | |
移送 | 運用改善 | 11211 | 空調機のフィルター、コイル等の清掃 | 空調機のコイルやフィルターの汚れ・目詰まりにより、伝熱特性の悪化や風量の減少が生じ、熱交換器の性能が低下する。こまめな清掃等により性能低下を防ぐことで、空調エネルギー削減を図る。 | 112111 フィルターの清掃PDF278KB |
移送 | 部分更新・機能付加 | 11221 | 移送配管等の漏れ防止、断熱補修 | 点検・整備を定期的に実施して、冷媒循環用の配管等からの冷媒漏洩を防止するとともに、保温が不十分な個所の断熱を強化する。これにより、熱源機のエネルギー消費量やCO₂の削減を図る。 | |
移送 | 部分更新・機能付加 | 11222 | 空調機・換気ファンの省エネファンベルト導入 | 動力伝達損失を低減する省エネ型のファンベルトに交換することで、動力損失を削減し、省エネを図る。 | |
移送 | 設備導入 | 11231 | 大温度差送風・送水システムの導入 | 大温度差送風・送水システムは、熱媒である水や空気の往環温度差を大きく取り、その分、水や空気の流量を減らして、ファンや循環ポンプの動力を低減するものである。このシステムの導入により、水や空気の搬送動力を削減し、空調の省エネを図る。 | |
移送 | 設備導入 | 11232 | 高効率ファン(プラグファン等)の導入 | 空気調和機シロッコファンなどを、伝達ロスが無い高効率プラグファンに更新する事により、消費電力を削減する。 | |
消費 | 運用改善 | 11311 | 空調・換気不要空間への空調・換気停止、運転時間短縮 | 使用されていない部屋などの空調停止、車の出入りが少ない時間帯の駐車場の換気停止、あるいは中間期の予冷・予熱運転時間の短縮など、必要性や季節に応じて、空調や換気の運転管理をこまめに行うことで、省エネを図る。 | |
消費 | 運用改善 | 11312 | 外気取り入れ量の縮小・停止 | 過剰な換気による外気の冷却又は再加熱を防ぐため、CO₂濃度やCO濃度が空気環境基準を超えない範囲で外気導入量を制限する。あるいは、就業前の予冷・予熱運転時の外気取り入れを停止し、ファン動力や熱源設備のエネルギー消費量を削減する。 | |
消費 | 運用改善 | 11313 | 冷房時の再熱運転の停止 | 通年にわたって給気の冷却除湿や過冷却空気の再加熱運転を実施するのではなく、温度・湿度条件が厳しくない期間に停止することで、省エネを図る。 | |
消費 | 運用改善 | 11314 | 夜間等の冷気取入れ(ナイトパージ) | 外気温度の低い夜間(空調時間外)に、ビルコンクリート躯体や居室に蓄熱された熱を夜の冷気で冷却することで、冷房立上げ時の冷房負荷を低減し、省エネを図る。 | |
消費 | 運用改善 | 11315 | 冷暖房ミキシングロスの防止 | 冬場もインテリア系統などで冷房運転を実施している場合、ペリメータ(窓際部)系統が暖房運転になっていると、冷風と温風の混合が発生して、その相殺により損失が発生する。インテリア等の設定温度や運転方法を見直し、混合損失を防ぐ。 | |
消費 | 運用改善 | 11316 | 冷暖房設定温度・湿度の緩和 | 夏期/冬期に室内温度が過剰に低く/高く設定されている場合、快適性を損なわない範囲内で冷暖房の室内温度・湿度を緩和することで、熱源設備のエネルギー消費量やCO₂の削減を図る。 | 113161 空調設定温度の緩和PDF282KB |
消費 | 部分更新・機能付加 | 11321 | 空調・換気のスケジュール運転・断続運転制御の導入 | 利用状況に応じた部屋や駐車場等の空調、換気の発停など、スケジュール運転や断続運転等を実施することで、空調や換気の省エネ化を図る。 | 113211 駐車場換気設備のスケジュール運転PDF1,102KB 113212 ウォーミングアップ時の外気取入れ停止PDF645KB |
消費 | 部分更新・機能付加 | 11322 | センサーを利用した外気量自動制御システムの導入 | 室内のCO₂濃度計測値によって過剰に設定された外気導入量を制御する。例えば、室内の人員密度に応じた外気導入量の制御、空調立ち上げ時の外気導入カットなどにより、空調のエネルギー消費量を削減する。 | 113221 CO₂センサーを利用した外気量自動制御システムの導入PDF661KB |
消費 | 部分更新・機能付加 | 11323 | 外気冷房空調システムの導入(中間期に送風のみ) | 中間期、冬期に冷房需要があるビルで、外気温度が室温より低い時には、冷凍機を運転せずに送風運転のみを行う外気冷房機能を導入し、空調用消費エネルギーの削減を図る。 | |
消費 | 部分更新・機能付加 | 11324 | 直接噴霧加湿による加湿蒸気量の低減 | 加熱式のスチーム加湿器を、圧縮空気等を用いて水を霧状にする直接噴霧加湿方式に切り替えることで、蒸気の生成エネルギーを削減し、省エネ化を図る。 | |
消費 | 部分更新・機能付加 | 11325 | 空調ゾーニング細分化、発熱源の断熱強化 | 同一区画の空調エリアで室内利用状況が違う場合には、区画の細分化、空調機ゾーン又は制御ゾーンの細分化を行う。細分されたゾーンごとに、過冷/過熱の防止、利用時間差に対応した空調運転を行い、空調の省エネ化を図る。 | |
消費 | 部分更新・機能付加 | 11326 | 屋根の断熱性・遮熱性向上(遮熱塗料、散水等) | 建物の屋根に、遮熱塗料や断熱材を施工したり、散水等による冷却をおこなうことで、屋根からの熱侵入を抑制し、空調負荷の低減と空調消費エネルギーの削減を図る。 | |
消費 | 部分更新・機能付加 | 11327 | 窓の断熱性・遮熱性向上(フィルム、塗料、ガラス、ブラインド等) | 窓ガラスへの断熱・日照調整用の塗料やフィルムの付設、ガラスの複層化、ブラインドや庇等の設置により、窓からの熱侵入を抑制し、空調負荷の低減と空調の省エネを図る。 | 113271 窓の断熱性・遮熱性向上(遮光フィルム)PDF661KB |
消費 | 部分更新・機能付加 | 11328 | その他の建物断熱性・遮熱性の向上 | 建物の外壁への断熱材・遮熱塗料等の施工、あるいは窓枠の断熱サッシへの交換などにより、建物内外間の熱漏洩量を低減する。これにより空調負荷を低減し、空調の消費エネルギー削減を図る。 | |
消費 | 設備導入 | 11331 | 全熱交換器の導入 | 空調室内は空気の入れ替えが必要であり、換気によって冷暖房した熱が逃げてエネルギーロスとなる。全熱交換器は、温度、湿度を合せた空気中のエネルギーを逃がさずに換気を行う設備であり、この導入により空調エネルギーの無駄が削減できる。 | 113311 全熱交換器の導入PDF232KB |
消費 | 設備導入 | 11332 | 置換空調・成層空調システムの導入 | 天井が比較的高い空間を空調(冷房)する際、低い位置から冷気をゆっくり吹き出すことで作業者/執務者がいる低層部のみに冷空間を作る。空間全体の空調(対流空調)よりも冷房負荷を低減できる。 |
大分類蒸気システム
中分類 | 5類型 | メニュー |
新対策 |
説明文 | 対策例 |
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発生 | 運用改善 | 12111 | ボイラーの不要時停止 | 蒸気利用設備の起動時刻を考慮したボイラー運転、あるいは蒸気利用設備の暖気運転時間の見直しなどにより、ボイラー運転時間の短縮を図り、省エネやCOの削減につなげる。 | 121111 ボイラーの不要時停止PDF595KB |
発生 | 運用改善 | 12112 | 高効率ボイラーの優先運転(運転台数の削減) | 効率のよいボイラーを優先的に運転させて稼働率を上げることで、燃料消費量を削減し、省エネやCO₂の削減を図る。 | 121121 高効率ボイラーの優先運転(運転台数の削減PDF768KB |
発生 | 運用改善 | 12113 | ボイラーの運転圧力調整 | 蒸気利用設備の必要圧力と配管の圧力損失等を考慮したボイラー運転圧力とし、過大な運転圧力を避ける。圧力を下げることで、ボイラーの過剰加熱を防止するとともに、より大きな蒸気潜熱を得ることができ、多大な省エネ効果が期待できる。 | 121131 ボイラーの運転圧力調整PDF515KB |
発生 | 運用改善 | 12114 | ボイラーの燃焼空気比改善 | 燃焼装置(バーナー)の空気比(=実空気量/理論空気量)が大きくなると、燃焼に寄与しない空気が増え、燃焼温度や燃焼効率の低下につながる。不完全燃焼を生じさせない範囲で実空気量を減らすことで、省エネやCO₂の削減を図る。 | 121141 ボイラーの燃焼空気比改善(A 重油)PDF682KB 121142 ボイラーの燃焼空気比改善(都市ガス)PDF801KB |
発生 | 運用改善 | 12115 | バーナチップの清掃・交換 | 手入れが悪い液体燃料用バーナーでは、バーナーチップ先端部の付着カーボンにより燃料液滴径の増大や不均一が生じ、不完全燃焼を引き起こす。またバーナー容量が過大で稼働と停止を繰り返す場合、燃焼停止時の放熱ロスが効率低下の原因となるので、適正バーナーを選定する。 | |
発生 | 部分更新・機能付加 | 12121 | 給水タンク等の保温 | 給水タンクの表面温度は90℃近くまで上昇する場合があり、放熱損失の原因となる。給水タンク類の保温を確実に実施することで放熱損失を低減させ、ボイラーの燃料消費量を削減する。 | 121211 給水タンクの保温PDF598KB |
発生 | 部分更新・機能付加 | 12122 | ボイラー排ガス利用による高効率化(給水予熱、燃焼空気予熱等) | エコノマイザや空気予熱器を利用し、排ガスによってボイラーの給水または燃焼用空気を予熱する。ボイラーの排熱を回収することで、燃料消費量の低減、CO₂の削減を図る。 | 121221 ボイラー排ガスによる給水予熱PDF500KB 121222 ボイラー排ガスによる燃焼空気予熱PDF498KB |
発生 | 部分更新・機能付加 | 12123 | ブロー水の顕熱回収(給水予熱装置の導入) | 水質を確保するために排出されるブロー水の熱量を給水の予熱に利用することで、ブローによる損失熱量の低減、消費燃料の低減を図る。 | 121231 ブロー水の顕熱回収(給水予熱装置の導入)PDF427KB |
発生 | 部分更新・機能付加 | 12124 | 中小型ボイラの省エネ燃焼システムの導入 | 中小規模ボイラ燃焼制御の機構を、最適酸素(O2) 制御最適押込風量制御する機構に変換することにより、燃焼空気の過剰吹込みを防止してボイラの省エネを図る。 | |
発生 | 設備導入 | 12131 | 高効率ボイラの導入(潜熱回収型等) | 排ガスの顕熱以外に排ガス中水蒸気の潜熱も回収するエコノマイザー等を導入し、回収した排熱を空気予熱や給水予熱に利用する(潜熱回収型)効率90%以上の高効率ボイラを導入し、省エネ化を図る。 | 121311 高効率ボイラーの導入PDF508KB |
発生 | 燃料転換 | 12141 | 高温ヒートポンプの導入 | 加温・乾燥プロセスにおいて、加熱・乾燥用の熱の供給設備をボイラーから高効率ヒートポンプに変更することで、大幅な省エネを実現する。 | |
発生 | 燃料転換 | 12142 | 重油焚きからガス焚きボイラへの燃料転換 | 硫黄分を含むA重油は、排ガス温度が酸露点を下回ると硫酸腐食を生じるため、排ガス熱回収に制限がある。硫黄等を含まない気体燃料に転換することで、酸露点を気にせずに十分な排ガス熱回収が可能となる。併せて、CO₂排出係数の違いによりCO₂の削減もできる。 | 121421 重油焚きからガス焚きボイラーへの燃料転換PDF504KB |
移送 | 部分更新・機能付加 | 12221 | 蒸気配管経路の見直し | 温熱の搬送中は常に配管からの放熱によってロスが発生する。このため、蒸気の配管経路を見直すことで、熱損失を削減する。 | |
移送 | 部分更新・機能付加 | 12222 | 蒸気配管・蒸気バルブ・フランジ等の断熱強化 | 蒸気用配管、弁、フランジ等に保温カバー等を追加することで放熱損失を低減させ、燃料使用量を削減する。 | 122221 蒸気配管・蒸気バルブ・フランジ等の断熱強化PDF487KB |
移送 | 部分更新・機能付加 | 12223 | 蒸気漏れの配管・継手・バルブ類の管理・更新 | 蒸気漏れによる熱損失を防ぐため、定期的に蒸気漏れの点検を実施するとともに、蒸気漏れがある配管・バルブ類又は継手類や老朽配管、不良配管などを取り替える。 | 122231 蒸気漏れの配管・継手・バルブ類の管理・更新PDF136KB |
移送 | 部分更新・機能付加 | 12224 | スチームトラップとドレン回収装置の管理・更新 | ウォーターハンマの発生や蒸気使用機器の効率低下を防ぐために取付けられたスチームトラップ、ドレン回収装置の正常な動作を維持するために保守点検、更新を確実に実施する。これにより。蒸気ドレンの適切な排出を確保し、無駄な蒸気流出を防止する。 | 122241 スチームトラップの管理・更新PDF115KB |
移送 | 設備導入 | 12231 | 蒸気減圧ラインへの夕一ビン設置による動力回収 | ボイラーの高圧蒸気を減圧して使用する場合に、蒸気減圧弁の代わりに蒸気タービンを設置する。蒸気タービンで回収したエネルギーを冷凍機他に活用することで、総合的な省エネを図る。 | |
消費 | 部分更新・機能付加 | 12321 | フラッシュ蒸気利用設備の導入 | ドレン回収装置で回収した高圧ドレン水を、低圧条件下で再度蒸発させ(フラッシュ蒸気)、蒸気加熱機器、蒸気利用圧縮機、タービン等(フラッシュ蒸気利用設備)に使用する。これにより、ドレン排熱の回収量を高める。 |
大分類冷却水システム
中分類 | 5類型 | メニュー |
新対策 |
説明文 | 対策例 |
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発生 | 運用改善 | 13111 | 冷却水設定温度・流量の適正化 | 冷却水入口温度を下げると、チラーの効率が向上する。冷却水設定温度を負荷に合わせてきめ細かく調整し、冷凍機熱源設備の機器効率を向上させる。あるいは、冷却水量を冷房負荷に合わせて減量し、ポンプ動力を削減する。これにより、省エネやCO₂の削減を図る。 | 131111 冷却水設定温度の適正化PDF853KB |
発生 | 運用改善 | 13112 | 吸収式冷凍機の燃焼空気比改善 | 吸収式冷凍機において、燃焼用空気を過剰に供給すると、排ガス量が増えエネルギー損失が増大する。空気比を適正値に下げることで、省エネやCO₂の削減を図る。 | 131112 冷却水流量の適正化PDF826KB |
発生 | 部分更新・機能付加 | 13121 | 冷却塔ファンのインバータ制御機能の追加 | 冷却塔の能力に余剰が生じる中間期・冬期において冷却塔ファンのインバーター制御を行い、ファンの消費電力量およびCO₂の削減を図る。 | 131211 冷却塔ファンのインバータ制御機能の追加PDF591KB |
発生 | 部分更新・機能付加 | 13122 | フリークーリング制御機能の追加 | 外気温度が低い中間期や冬期に、冷凍機を運転せず、外気を利用して冷却水を製造するシステムを導入し、熱源エネルギーの消費量やCO₂排出量の削減を図る。 | 131221 フリークーリング制御機能の追加PDF247KB |
発生 | 設備導入 | 13131 | 省エネ型の冷却塔の導入 | 更新時期を迎え、効率が低下した冷却塔を省エネ型の製品に更新し、冷却塔ファンのエネルギー消費量を削減する。 | |
発生 | 設備導入 | 13132 | 熱回収ヒートポンプの導入 | 冷却と加熱の需要が同時に存在する場合、高効率の熱回収ヒートポンプを導入し、省エネ化を図る。 | |
発生 | 設備導入 | 13133 | 高効率チラーの導入 | 冷温水発生機は空冷ヒートポンプチラーに比べて、エネルギー効率が低く、CO₂排出量が多い。また、水冷のためメンテナンス等の費用もかさむ。老朽化したガス焚き冷温水発生機を高効率空冷ヒートポンプチラーへ更新し、省エネとCO₂の削減を図る。 |
大分類圧空システム
中分類 | 5類型 | メニュー |
新対策 |
説明文 | 対策例 |
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発生 | 運用改善 | 14111 | コンプレッサの吐出圧の低減 | コンプレッサーの吐出圧力は必要以上に高く設定されている場合が多い。コンプレッサーは吐出圧力が高いほど動力が大きくなるため、圧縮空気使用設備の必要圧力を確認し、必要十分な吐出圧力に低減する。 | 141111 コンプレッサーの吐出圧の低減PDF928KB |
発生 | 運用改善 | 14112 | コンプレッサの運転時間短縮 | コンプレッサの必要稼動条件のチェックを行い、不要時には運転を停止する。 | |
発生 | 運用改善 | 14113 | コンプレッサの台数制御装置のパラメータ設定変更 | 台数制御による稼働台数調整パラメータについて、コンプレッサーがアンロード状態に移行後、すぐにOFFするように設定を変更する。 | |
発生 | 部分更新・機能付加 | 14121 | コンプレッサの吸気温度の低温化 | コンプレッサの吸気温度を低下させると空気密度が上がり、より多くの空気を圧縮処理できる。その結果、アンロード時間が増加して消費電力の削減になる。 | 141211 コンプレッサーの吸気温度の低温化PDF737KB |
発生 | 部分更新・機能付加 | 14122 | コンプレッサ排熱の有効利用 | コンプレッサの排熱を、暖房期の室内暖房用等に利用する。 | 141221 コンプレッサー排熱の有効利用PDF759KB |
発生 | 部分更新・機能付加 | 14123 | コンプレッサの台数制御システムの導入 | コンプレッサーは低負荷で稼動すると効率が低下する。多数のコンプレッサーが同時に稼動している場合、各々が低負荷運転となり効率が低下する。負荷によって必要台数のコンプレッサーのみを運転することで効率を高め、省エネ化を図る。 | 141231 コンプレッサーの台数制御システムの導入PDF487KB |
発生 | 設備導入 | 14131 | 適正容量の高効率コンプレッサの導入 | インバータ制御型圧縮機は、吐出圧を一定に保つように流量に応じて回転数を制御するので、消費動力が流量に相応して減少し、従来型(吸込み弁絞り方式)に比べ省エネ型である。インバータ制御型の採用で省エネとCO₂の削減を図る。 | 141311 適正容量の高効率コンプレッサーの導入PDF671KB |
発生 | 設備導入 | 14132 | コンプレッサからブロワへの更新 | 水切りや槽内撹拌など、高い吐出圧空気を必要としない作業で、圧縮空気を減圧弁やバルブで減圧して使用する場合、コンプレッサをブロワーに変更することで動力を減らし、省エネおよびCO₂の削減を図る。 | 141321 コンプレッサーからブロワーへの更新PDF438KB |
移送 | 運用改善 | 14211 | 配管の空気漏れ対策 | 圧空配管からの空気漏れの有無を確認し、漏れ対策を行うことで、コンプレッサーの消費電力削減を図る。 | 142111 配管の空気漏れ対策PDF580KB |
移送 | 部分更新・機能付加 | 14221 | 配管ルートのループ化 | 圧縮空気の配管をループ化することで、末端設備での圧力低下を防止できる。これにより、コンプレッサーの吐出圧力の過剰な昇圧が不要となり、省エネが図れる。 | |
移送 | 部分更新・機能付加 | 14222 | レシーバタンクの設置 | 圧空システムに的確なレシーバータンクを設けると、吐出圧の脈動の抑制と、それによる吐出圧設定値の低減が可能となり、省エネ化に繋がる。また、レシーバータンクが無いかタンク容量が小さい場合、コンプレッサーのロード・アンロードが頻繁に生じて故障の原因にもなる。 | 142221 レシーバータンクの設置PDF561KB |
消費 | 部分更新・機能付加 | 14321 | エアブローのパルス化やノズルサイズ変更 | 加工工場では圧縮空気の5~7割がエアーブローに使用される。パルスブローを作る専用機器を付けたり、ノズルを必要十分なサイズに小さくすることで、エアブロー用の空気消費量を減らして省エネを図る。 | 143211 エアブローのパルス化PDF592KB |
大分類照明設備
中分類 | 5類型 | メニュー |
新対策 |
説明文 | 対策例 |
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運用改善 | 21011 | 不要箇所・不要時間帯の消灯 | 「常時は執務者や作業者が居ない」、「作業や運転がない」、「自動運転中」、「外光が十分」、「昼休み中」などの理由で消灯が可能なエリアで、基準を設けて消灯することにより、照明電力量の大幅削減が可能となる。 | 210111 不要時間帯の消灯PDF573KB | |
運用改善 | 21012 | 照明器具の清掃 | 照明器具の反射部やランプの汚れによっても照度が低下する。定期的な清掃を実施することにより、照度の低下を最小限に抑え、照明交換時期の延長、作業効率向上につなげる。 | ||
部分更新・機能付加 | 21021 | 照明スイッチの細分化(配線回路の分割) | 大空間の作業場や事務室などで、照明回路を分けてスイッチを細分化することにより、必要な場所のみを点灯できるようにする。これにより、照明電力量の削減を図る。 | 210211 照明スイッチの細分化(配線回路の分割)210211 照明スイッチの細分化(配線回路の分割)PDF612KB | |
部分更新・機能付加 | 21022 | 照明制御機能(タイマー、センサー等)の追加 | 調光式照明器具と調光用センサーを用いた自動調光制御方式を導入し、昼光を積極的に利用する。あるいは、使用時間の少ない廊下、便所等の点消灯を人感センサーやタイマーなどを導入して自動化することで、照明による電力消費量を削減する。 | 210221 照明制御機能(人感センサー)の追加PDF641KB | |
部分更新・機能付加 | 21023 | タスクアンビエント方式の導入 | 視作業域のみタスク(作業)照明によって必要な照度を確保し、視作業域以外はアンビエント(周囲)照明によって、タスク照明より低照度で照明することで、省電力化を図る。 | 210231 タスクアンビエント方式の導入PDF432KB | |
設備導入 | 21031 | LED照明の導入 | 現行の照明として広く使用される蛍光灯照明などをLEDタイプの高効率照明に置き換えることにより、省電力化を図る。 | 210311 LED 照明の導入PDF634KB | |
設備導入 | 21032 | 高効率照明(LED以外)の導入 | Hf型照明器具(高周波専用ランプ、高周波インバータ安定器)、HIDランプ(高輝度放電灯) 、有機EL照明などの導入によって省電力化を図る。 | 210321 高効率照明(Hf 型、HIDランプ)の導入PDF575KB | |
設備導入 | 21033 | 高効率誘導灯(LED等)の導入 | 建物の避難通路等には、消防法により定められた所定の誘導灯や通路誘導灯が設置され、常時点灯している。この誘導灯を高効率LED灯に変更することで、省電力化を図る。 | 210331 高効率誘導灯(LED )の導入PDF379KB |
大分類受変電・配電設備
中分類 | 5類型 | メニュー |
新対策 |
説明文 | 対策例 |
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運用改善 | 22011 | 変圧器の統合(既存設備利用) | 長年稼動しているビルは、ビル内の各種機器の増減等で、各フィーダーの需要率や負荷率、不等率が変化している。そのため、配線抵抗と変圧器の変換エネルギー損失が最小となるように、軽負荷の変圧器を統合して消費電力量の削減を行う。 | 220111 変圧器の統合(設備更新なし)PDF248KB | |
運用改善 | 22012 | 受変電室の換気ファン動作設定温度の見直し | 受変電設備の冷却用換気ファンは、その起動・停止の設定温度が過度に低く設定されている場合が多い。設定温度の見直しを行う事で、換気ファンの稼働時間を短縮し、電力消費量削減を図る。 | ||
部分更新・機能付加 | 22021 | 変圧器の無負荷時遮断 | 変圧器には、夜間・昼間のみあるいは夏期のみなど稼動時間帯・時期が限られる負荷が繋がっている。変圧器は負荷に関わらず電圧が印加されている限り損失が発生するので、負荷がない時間帯・時期に、変圧器用開閉器を遮断し損失を減らす。 | 220211 変圧器の無負荷時遮断PDF454KB | |
部分更新・機能付加 | 22022 | 力率改善制御(自動力率調整装置)の導入 | 力率が100%に近いほど無駄が少なく、電力が有効に使用される。負荷力率の変化に追従した最適容量のコンデンサの自動投入・遮断等、力率を100%に近づける力率改善制御装置を導入することで、電力損失を低減する。 | 220221 力率改善制御(自動力率調整装置)の導入PDF368KB | |
部分更新・機能付加 | 22023 | デマンド制御の導入 | 契約電力値の超過による違約料金支払いを防止するために、負荷の調整を瞬時または予測的に行うデマンド制御を導入する。 | 220231 デマンド制御の導入PDF395KB | |
部分更新・機能付加 | 22024 | 定置用蓄電池の導入 | 高効率で大容量の定置用蓄電池等を導入して、夜間や電力余剰時に蓄電池に蓄えたエネルギーを昼間の消費電力上昇時に放電させることで、電力ピークを抑える。 | ||
設備導入 | 22031 | 高効率変圧器の導入 | 変圧器は常に運転(通電)状態にあることが多いため、その損失低減は重要である。従来品に比べて大幅な低損失化を図った高効率変圧器を導入することにより、電力消費量の削減を図る。 | 220311 高効率変圧器の導入PDF304KB | |
設備導入 | 22032 | 変圧器の統合(設備導入) | 長年稼動しているビルでは、各種機器の増減等で、各フィーダーの需要率や負荷率、不等率が変化している。そのため、配線抵抗と変圧器の変換エネルギー損失が最小となるようにし、消費電力量の削減を行う。更新する受変電設備は高効率型とし、消費電力量をいっそう削減する。 | 220321 変圧器の統合(設備更新あり)PDF261KB |
大分類OA機器
中分類 | 5類型 | メニュー |
新対策 |
説明文 | 対策例 |
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運用改善 | 23011 | OA機器の待機電力削減 | パソコンやプリンター等のOA機器に関し、不使用時に省エネモード等に設定するなどの管理を徹底し、待機電力の削減を図る。 | 230111 OA 機器の待機電力削減PDF435KB | |
設備導入 | 23031 | 高効率OA機器の導入 | 事務所等に設置されているパソコンやプリンター等のOA機器を高効率タイプに更新することで、消費電力量の削減、空調負荷低減に伴う空調エネルギー低減を図る。 |
大分類電動機・ポンプ・ファン
中分類 | 5類型 | メニュー |
新対策 |
説明文 | 対策例 |
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運用改善 | 24011 | ポンプ・ファン・ブロワの不要時停止 | 操業状況と、ポンプ・ファン・ブロワ等の稼動状況を比較することで、不要な稼動期間・時間帯を確認して稼働停止し、電力消費量の削減を図る。 | 240111 回転機械の不要時停止PDF437KB | |
運用改善 | 24012 | ポンプ・ファン・ブロワの流体洩れ対策の実施 | 工場配管から漏れる圧縮空気は、たとえ小さな孔であっても常時漏れるため大量となり、圧縮空気の無駄使いやライン圧の低下を招く。空気漏れは直接、電カロスにつながるので、ファンやブロワの漏れも含め、徹底した漏洩発見(エア漏れ調査)と処置を図る。 | ||
運用改善 | 24013 | インバータ設定値の見直し | 熱源・搬送設備、あるいは各種回転機器に使用されるインバータの設定値を見直すことにより、過剰な回転動力を適正化し、省エネを実現する。 | ||
部分更新・機能付加 | 24021 | ポンプ・ファン・ブロワの台数制御機能の追加 | ポンプ・ファン・ブロワ等を、負荷に合わせて最適な台数だけ運転する台数制御を導入することで、省エネ化を図る。 | ||
部分更新・機能付加 | 24022 | ポンプ・ファン・ブロワの流量・圧力調整(回転数制御等) | ポンプのバルブを絞った流量調整、あるいはファン・ブロワのダンパを絞った風量調整を、インバータによるモータ回転数制御による流量・風量調整に変更することで、消費電力量の削減を図る。 | 240221 ファンの回転数制御機能の追加PDF285KB 240222 ポンプの回転数制御機能の追加PDF740KB |
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部分更新・機能付加 | 24023 | 省エネファンベルトの導入 | 動力伝達損失を低減する省エネ型のファンベルトに交換することで、動力損失を削減し、省エネを図る。 | 240231 省エネファンベルトの導入PDF485KB | |
部分更新・機能付加 | 24024 | ファン吸込みダンパ制御の導入 | 送風機の風量制御をダンパー制御で行う場合、吐出側ダンパー制御に比べて吸込み側ダンパー制御の方が省エネ効果が大きい。ファン風量が過剰になっている場合、ファンの吸込みダンパーを絞ることで省エネを図る。 | 240241 ファン吸込みダンパ制御の導入PDF581KB | |
設備導入 | 24031 | 適正容量の高効率ポンプ・ファン・ブロワの導入 | ポンプ・ファン・ブロア等の運転状況を確認して、負荷に応じた適正な容量に見直すとともに、導入機器として高効率機器を選定することで、動力損失の低減を図る。 | 240311 適正容量送風機の導入PDF561KB | |
設備導入 | 24032 | プレミアム効率モータ(IE3)等の導入 | 現在、国内で使用されているモーターの効率は、ほとんど標準効率(IE1)であり、プレミアム効率モーター(IE3)に更新することで、効率が向上し省エネとなる。モーターは稼動時間が長く、わずかな効率向上でも、年間の電力削減量は大きい。 | 240321 プレミアム効率モーター(IE3 )の導入PDF223KB |
大分類工業炉
中分類 | 5類型 | メニュー |
新対策 |
説明文 | 対策例 |
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運用改善 | 25011 | バーナの管理による効率改善 | 手入れが悪い液体燃料用バーナーでは、バーナーチップ先端部の付着カーボンにより燃料液滴径の増大や不均一が生じ、不完全燃焼を引き起こす。またバーナー容量が大き過ぎて稼働と停止を繰り返す場合、燃焼停止時の放熱ロスが効率低下の原因となるので、適正バーナーを選定する。 | 250111 バーナーの管理による効率改善PDF120KB | |
運用改善 | 25012 | 燃焼炉の空気比改善 | 工業炉の燃焼装置では、空気比(=実空気量/理論空気量)が大きくなると、燃焼に寄与しない余剰空気の昇温や排気熱量の増大などの無駄なエネルギー消費が増える。空気比を不完全燃焼を起こさない程度の適正値に下げることにより、省エネやCO₂削減を図る。 | 250121 燃焼炉の空気比改善PDF659KB | |
運用改善 | 25013 | 燃焼炉開口部からのリーク防止 | 炉内圧力が外圧より高い場合、炉内の燃焼ガスが炉壁開口部から吹き出して損失となる。逆に炉内圧力が低い場合、外気が開口部から流入し、炉内温度を保つために余分の熱量が必要となる。開口部の面積を極力小さくしてリーク量を減らすことで、省エネを図る。 | 250131 燃焼炉開口部からのリーク防止PDF936KB | |
運用改善 | 25014 | 燃焼炉内圧力の適正化 | 炉内圧力が外部より高い場合、炉内の燃焼ガスが吹き出して損失となる。逆に炉内圧力が低い場合、外気が炉内に流入し、炉内温度を保つために余分の熱量が必要となる。危険な熱風吹き出しを防止するため、炉内圧力は極力小さな負圧にする。 | 250141 燃焼炉内圧力の適正化PDF1,100KB | |
運用改善 | 25015 | 工業炉の待機時間短縮 | 作業を集約して炉の起動/停止回数を減らし、炉壁の蓄熱損失を低減する。あるいは、種類の異なる材料を処理する場合、設定温度の変更に要する待ち時間を極力減らすように作業順序を見直すなど、待機時間短縮に留意する。また、管理基準の作成/徹底等により、運転管理を強化する。 | 250151 工業炉の待機時間短縮PDF160KB | |
運用改善 | 25016 | 工業炉の作業休止時における付帯設備の停止 | 作業休止時、燃焼炉の給気ブロワーや排気ブロワー他の付帯設備や補機を、手順に従って確実に停止し、省エネを図る。 | ||
部分更新・機能付加 | 25021 | 燃焼炉の排ガスの熱回収 | 燃焼炉では排ガスの熱損失が最も大きい。排ガスの熱回収が行われていない炉では、排ガスの熱回収設備(レキュペレーター)を導入し、燃焼空気の予熱等に活用する。熱回収設備が導入済みの場合でも、熱回収率が十分であるか否かを確認する。 | 250211 燃焼炉の排ガス熱回収PDF971KB | |
部分更新・機能付加 | 25022 | 工業炉の断熱、保温の強化 | 加熱炉や熱処理炉等の工業炉では、炉壁の断熱を十分に行い放散熱量を極力低減することが重要である。熱伝導率の低い材料で断熱補強し、省エネを図る。 | 250221 工業炉の断熱、保温の強化PDF1,700KB | |
部分更新・機能付加 | 25023 | リジェネレイティブバーナーへの更新 | 蓄熱体を有する2つのバーナーA、Bを1セットとし、Aが燃焼中には、Bのバーナーの蓄熱体を排ガスが通過することにより熱が蓄熱され、逆にBバーナーが燃焼中には、Aバーナーの蓄熱体に排ガス熱が蓄熱される。これにより8割以上の排ガス熱を回収し、燃焼空気を予熱する。 | 250231 リジェネレイティブバーナーへの更新PDF1,100KB | |
燃料転換 | 25041 | 工業炉の燃料転換 | 硫黄分を含むA重油は、排ガス温度が酸露点を下回ると硫酸腐食を生じるため、排ガス熱回収に制限がある。硫黄等を含まない気体燃料に転換することで、酸露点を気にせずに十分な排ガス熱回収が可能となる。併せて、CO₂排出係数の違いによりCO₂も削減できる。 | 250411 工業炉の燃料転換PDF318KB |
大分類冷凍・冷蔵設備
中分類 | 5類型 | メニュー |
新対策 |
説明文 | 対策例 |
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運用改善 | 26011 | 冷凍・冷蔵設備の設定温度の変更 | 被冷却物の搬入・搬出量や種類、外気温度等により、管理基準内で温度設定値を変更することで過冷却を防止し、冷凍・冷蔵設備の省エネを図る。 | 260111 冷凍・冷蔵設備の設定温度の変更PDF379KB | |
運用改善 | 26012 | 冷凍設備低負荷時のファンの停止 | クーラーファン(ファンモータ含む)の発熱量が冷却負荷に占める割合は低くない。被冷却物量の少ない(低負荷)場合には、ファンモータの停止により、冷却負荷の低減に努め、冷凍設備の省エネ化を図る。 | ||
運用改善 | 26013 | デフロスト間隔の延長 | 外気湿度の低い中間期や冬期、扉の開閉が少なく冷凍機の稼働時間が少ない期間、デマンド制御で冷凍機を停止している昼間の時間帯などに、冷凍・冷蔵設備のデフロスト間隔を長めに設定し、ヒーターの電力使用量を削減し省エネを図る。 | 260131 デフロスト間隔の延長PDF484KB | |
運用改善 | 26014 | 冷凍・冷蔵設備の冷凍機の運転改善 | 被冷却物の搬入・搬出量や庫内作業(作業員発熱、照明発熱等)などによる冷却負荷の変化、あるいは外気温度の変化等により、冷凍・冷蔵設備やクーラーファンの運転条件をこまめに調整することで、冷凍・冷蔵設備の省エネを図る。 | 260141 冷凍・冷蔵設備の冷凍機の運転改善PDF245KB | |
部分更新・機能付加 | 26021 | ショーケースナイトカバーの設置 | オープン型の冷凍冷蔵ショーケースにおいて、閉店から翌朝までの営業時間外に、冷気保持のためナイトカバーを設置して冷気の庫外流失を防止し、省エネ化を図る。 | 260211 ショーケースナイトカバーの設置PDF555KB | |
部分更新・機能付加 | 26022 | 冷凍・冷蔵設備におけるエアカーテンの設置 | 冷凍・冷蔵設備の扉等の開口部にエアーカーテンを設置することにより、熱の流出入量を低減し、冷凍・冷蔵負荷の軽減と省エネ化を図る。 | 260221 冷凍冷蔵設備におけるエアカーテンの設置PDF693KB | |
部分更新・機能付加 | 26023 | 冷凍・冷蔵設備の照明のLED化 | 冷凍・冷蔵設備の熱負荷として、照明の発熱量はかなりの量を占める。LED照明の導入により照明発熱量を削減することで、冷凍・冷蔵負荷の低減と省エネ化を実現する。 | 260231 冷凍冷蔵設備の照明のLED化PDF668KB | |
部分更新・機能付加 | 26024 | 冷凍・冷蔵設備の断熱強化 | 冷凍・冷蔵設備の庫壁からの侵入熱を低減するために、庫壁の断熱を強化し、冷凍・冷蔵負荷を削減する。 | 260241 冷凍・冷蔵設備の断熱強化PDF466KB | |
設備導入 | 26031 | 高効率冷凍・冷蔵設備の導入 | 高効率インバータ圧縮機、高効率ファンモータなどを採用した高効率冷凍・冷蔵設備を導入することで、省エネを図る。 | 260311 高効率冷凍・冷蔵設備の導入PDF344KB |
大分類排水処理設備
中分類 | 5類型 | メニュー |
新対策 |
説明文 | 対策例 |
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運用改善 | 27011 | 曝気用ブロアの操業に応じた運転停止 | 排水処理設備では、夜間や休日に操業が停止することで、負荷(BOD、COD等)が無くなる場合がある。曝気用ブロワーに、夜間や休日を設定できるカレンダータイマー等を設置して、不要時にブロワーを確実に停止する。 | 270111 曝気用ブロワーの操業に応じた運転停止PDF281KB | |
部分更新・機能付加 | 27021 | 曝気用ルーツブロワのインバータ制御の導入 | 排水処理設備では、曝気槽に流入する負荷(BOD、COD等)は時間帯によって変動し、夜間や休日では一般に小さくなる。負荷の小さい時、インバータでブロワー回転数を制御することで曝気量を減らし、消費電力量の削減を図る。 | 270211 曝気用ルーツブロワーのインバータ制御の導入PDF294KB |
大分類昇降設備
中分類 | 5類型 | メニュー |
新対策 |
説明文 | 対策例 |
---|---|---|---|---|---|
運用改善 | 28011 | 閑散期の昇降機・エスカレーター等の一部停止 | 通勤/退勤などの時間帯を外した、ビル内の人移動量が少ない時間帯に、同一系統のエレベーター(複数台)の一部を停止することで、搬送用消費電力を削減する。 | 280111 閑散期の昇降機の一部停止PDF388KB | |
部分更新・機能付加 | 28021 | 昇降機へのインバータ制御の導入 | 既設エレベーターの制御装置を主体とする更新時に、インバータ制御方式や電力回生制御の導入を図り、搬送用消費電力を削減する。 | 280211 昇降機へのインバータ制御の導入PDF390KB | |
部分更新・機能付加 | 28022 | エスカレーターへの人感センサー導入 | 人感センサーにより利用者を感知して自動的に運転を開始・停止する自動運転制御装置を導入し、搬送電力の使用量を削減する。 | 280221 エスカレーターへの人感センサー採用PDF363KB |
大分類給湯設備
中分類 | 5類型 | メニュー |
新対策 |
説明文 | 対策例 |
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運用改善 | 29011 | 給湯温度・循環水量の調整 | 給湯器の貯湯槽は高温ほど放熱量が大きい。このため衛生上許容される範囲で設定温度を下げ、貯湯槽や配管からの放熱量を減らすことにより、電気や燃料の消費量を削減する。循環水量は必要十分な量とし、循環ポンプの消費電力削減に努める。 | 290111 電気給湯器の給湯温度の調整PDF238KB | |
運用改善 | 29012 | 給湯利用期間の短縮 | 給湯の必要性が必ずしも高くない中間期や夏期には、給湯を停止することで給湯期間を短縮し、燃料や電力の使用量を削減する。 | ||
部分更新・機能付加 | 29021 | 給湯配管類の断熱強化 | 給湯配管の断熱補強により配管からの放熱量を低減し、燃料や電力の消費量およびCO₂の削減を図る。 | ||
設備導入 | 29031 | 高効率給湯機(ガス式・灯油式等)の導入 | 旧型の給湯器あるいは効率が低下した給湯器を省エネルギー性能の優れた高効率ガス給湯器などに更新し、燃料消費量およびCO₂の削減を図る。 | ||
燃料転換 | 29041 | 高効率ヒートポンプ給湯機の導入 | 旧型の給湯器あるいは効率が低下した給湯器を省エネルギー性能の優れた高効率ヒートポンプ給湯機に更新し、省エネとCO₂の削減を図る。 | ||
燃料転換 | 29042 | 太陽熱給湯設備の導入 | 太陽熱を利用して40~60℃の温水を製造する太陽熱給湯システムの導入により、従来型給湯器や温水ボイラーの燃料消費量を削減し、CO₂の低減を図る。 | 290421 太陽熱給湯設備の導入PDF523KB |
大分類発電設備
中分類 | 5類型 | メニュー |
新対策 |
説明文 | 対策例 |
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設備導入 | 30031 | 高効率ガスコージェネレーションシステムの導入 | 発電の際に捨てられていた熱機関からの排熱を回収し、冷暖房や給湯等に利用するコージェネレーションシステムを導入することで、総合効率を80%程度に高め、省エネを図る。 | 300311 高効率ガスコージェネレーションシステムの導入PDF701KB | |
電力低炭素化 | 30051 | 太陽光発電設備の導入 | 太陽光発電は太陽光のエネルギーを直接電気に変換するので、発電に伴いCO₂を排出することがない。電気事業者から購入する電気の一部を太陽光発電に置き換えることで、電気のCO₂排出係数が小さくなり、CO₂の削減が可能となる。 | 300511 太陽光発電の導入(蓄電池なし、系統連系システム)PDF373KB | |
電力低炭素化 | 30052 | バイオマス燃料を利用する発電設備の導入 | 木質バイオマスを原料とするバイオマス固形燃料(木質ペレット、木質チップ又または薪等)を使用する自家発電設備又はコージェネレーション等を導入して、従来の系統電力を代替することにより、CO₂の削減を図る。 | 300521 バイオマス燃料を利用する発電設備の導入PDF706KB |
大分類水利用設備
中分類 | 5類型 | メニュー |
新対策 |
説明文 | 対策例 |
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部分更新・機能付加 | 31021 | 節水機能(節水コマ、節水型シャワーヘッド等)の導入 | 蛇口への節水コマの取付け、節水型シャワーヘッドへの更新等により、利便性や快適性を損なわずに節水を実現する。これにより、給排水動力や給湯用燃料消費量を削減する。 | 310211 節水型シャワーヘッドの導入PDF577KB 310212 節水コマの導入PDF329KB |
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部分更新・機能付加 | 31022 | 自動水栓・自動洗浄装置の導入 | 手洗いの自動水栓化や自動洗浄装置を利用することで、水の出し放しを防止して使用水量を節減する。これにより、給排水動力の電力消費量の削減を図る。 | 310221 節水型器具・自動水栓・自動洗浄装置の導入PDF462KB | |
部分更新・機能付加 | 31023 | 水道直結給水方式の導入 | 高置水槽給水方式等の給水設備を、水道管との直結給水方式に更新することで、水道本管の水圧を有効に利用できるため、水の搬送動力を低減し消費電力量の削減が可能となる。 | ||
設備導入 | 31031 | 節水便器・省エネ便座等の導入 | 節水型の便座や待機電力を削減する省エネ型の温水洗浄便座に更新することで、給排水動力や暖房に使用される電力消費量を削減する。 |
大分類エネルギー管理設備
中分類 | 5類型 | メニュー |
新対策 |
説明文 | 対策例 |
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運用改善 | 32011 | エネルギー管理体制の構築 | 省エネ法に基づき、エネルギー管理統括者、エネルギー管理企画推進者、エネルギー管理者・管理員を選任し、エネルギー使用の合理化を総合的な観点から推進する。 | ||
設備導入 | 32031 | BEMS/FEMSの導入 | EMS(エネルギーマネジメントシステム)を導入して、ビルや工場等のエネルギー使用状況の「見える化」や、エネルギー使用機器の管理と運用の最適化を行なう。省エネルギーや負荷の平準化等に留意しながら、エネルギーの合理的使用を図る。 | 320311 FEMS/BEMSの導入PDF705KB |
大分類その他
中分類 | 5類型 | メニュー |
新対策 |
説明文 | 対策例 |
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運用改善 | 33011 | その他の設備機器等の停止 | 夏期・冬期等の一斉休暇の際、自動販売機やその他設備を、支障のない範囲で停止することで、電力消費量の削減を図る。 | ||
部分更新・機能付加 | 33021 | その他の設備機器等の保温 | 射出成形機のシリンダー部、その他製造設備等の高温部等を断熱強化することで放熱量を低減し、加熱に要する燃料・電力量の削減を図る。 | ||
部分更新・機能付加 | 33022 | 廃冷温水からの熱回収 | 食品加工、化学、パルプ・紙加工など、大量の冷温水を使用する分野において、廃棄される温水や冷水の熱を活用して予熱/冷却したり、給湯他に再利用することにより、省エネ化を図る。 | ||
設備導入 | 33031 | その他の高効率設備機器等の導入 | 利用者が少ない時間帯の照明の消灯や運転の停止などの機能の付いた省エネ型自動販売機、低燃費駆動やバッテリー駆動の構内車両(フォークリフト等)、すすぎ水再利用型食洗機など、「その他」以外の項目に分類されない高効率設備機器への更新を図る。 | 330311 省エネ型自動販売機の導入PDF454KB | |
燃料転換 | 33041 | バイオマス液体燃料の利用 | バイオ液体燃料(バイオディーゼル燃料)を車両等に使用することで、それまで使用していた化石燃料の使用量を削減し、CO₂の低減を図る。 | 330411 バイオ液体燃料の利用(自動車燃料)PDF370KB | |
電力低炭素化 | 33051 | 低炭素系統電力への変更 | 電力供給の自由化により需要家は自由に電気事業者を選択できる。より排出係数の小さい系統電力を選択することにより、CO₂の削減が可能となる。 | 330511 電気事業者の変更PDF244KB |
平成27年度版CO₂削減対策メニューはこちらからご覧いただけます。